私に良いこと☆

人生後半、無理せず心地よく暮らしたい人のブログです

遺品整理のタイミング

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中年以降

過去の出来事を思い出しながらとうとうと語っていらっしゃる記事があってなかなかおもしろかった。

そういう自分語りをされちゃうと、(特におやじの!)若いころは、つまらん!と思っていましたけれど、今はそうも思いません。

私も年をとったということでしょう。 

ブログで「毒親」ということばを目にするようになりましたが、私と同じ年代の方が過去のことを語りはじめるのは、その「毒」を抜くためでもあるのかな、とも思う。

作家の曽野綾子さんが中年期について書かれていることばを思い出しました。

私たちは誰もが、子供の時や青春時代の不幸や歪みの影響を受け、傷付いて育つのだが、その毒を自ら晒し、棄てて、本来の自分に還ることができるのが中年以降、ということになるのである。

その点で、中年以降、というのは、出自の部分で受けた毒気を自ら抜くことに成功したすばらしい時期だと言える。

曽野綾子『中年以降』

ブログを読むと、過去のつらい経験がトラウマとなり、いまだ苦しんでいる方もいるようです。

どうか、このような言葉のようにこれからが「すばらしい時期」になりますように。

とは言え、私にも過去にはいろいろある。

きっと誰もがその度合いの差こそあれ何かはあるんだろうけれど、それを口に出すか、文にするか、はたまた何にもしないか、いろいろなんだとも思います。

私も最近、過去のことを思い出しなが書いています。

思い出したのは、妻に先立たれた義父のこと・・・。

妻の遺品を整理できない夫

夫の実家には、10年以上も前に亡くなった義母の物がそのまんま残っていました。

鏡台、洋服、バッグ、ミシン、布類、手づくりのクッションや、カーテン、壊れた腕時計やアクセサリー・・・やぶれたり色あせたりしながら、どれもほこりをかぶっています。

そこだけ時が止まってしまっているような、どんよりとした空気を感じました。

(お義父さんが、新しい生活を送れるよう、いっしょに片づけてやればよかったのに。なぜ、10年もこのままにしておいたのだろう。)と。

義父だけでなく夫や義姉までもがそのことについて語らず、手をつけないのも不思議でした。

義母が病気を患ってから、夫や子供たちにとって、精神的につらい日々が続いたようで、その頃を思い出したくない、近づきたくない、という思いがもあったのかもしれません。

特に義姉にとっては、この家はそういう「悲しい記憶のある場所」で、義姉の部屋も出て行ったままの状態でした。

年に数回、外で外食したり、買い物をしたり、仲は良いのです。

でもこの家には寄りつかない。

「母」という大きな存在が抜けたことで、何かを損なったままの気がしたのです。 

第三者、片づけ始める

亡くなった義母の鏡台には、化粧品、クリーム、ブラシなども残されたままでした。

押入れを占領しているプラケースには、趣味の裁縫の道具や布類や衣類が。

愛読していた「暮らしの手帖」「料理本」などが本棚を占領していました。

専業主婦で多くの時間を過ごしていた義母のものが家を埋め、残された義父はその隙間を利用して暮らしている感じです。

私が義父に「この鏡台、素敵。使ってもいいですか」と聞くと、(嫌がるかと思ったら)「どうぞどうぞ」とよろこんで承知してくれました。

そうしてその部屋がきれいになったら、義父はちゃっかりその部屋のベッドを使いはじめたのです。「夏はこっちの部屋の方が涼しいから」と。

なぬ!?あんなにこだわっていたのに・・・?

どうも義父も、夫も、義姉も「自分たちでは捨てる決断ができない、でも誰か(第三者)が処分するのはかまわない。」そういう感じなのです。

私が、そのたった一人の「第三者」でした。

それで、結局、そのまんまになっている母の遺品、義姉の部屋・・・最終的にはこの家が空っぽになるまで、第三者による片付けが進められました。

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義母の鏡台、白く塗り替え、リメイクしました。

 最後に

私の50年の経験のリストには「身近な家族を失った」がありません。

それで、残された人が、「とにかくそのままにしておきたい」という気持ちがわからなくて。理屈じゃなくて、そうできない何かがあるのでしょう。

きれいに片づけて、そこを効率よく利用する。そうして義父さんが清潔で心地よく暮ららしてくれる方が、天国の義母さんもうれしいのでは?とも思います。

私だったらそうだから。

何が正解かはわかりません。

でも、今はこの家に、姉も定期的に遊びにくるようになりました。

だから、すぐにではなくてもいつかは整理することは悪い事ではないと思うのです。

そしてそのタイミングも人それぞれなのかなと思います。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

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今日のご飯

とれたパセリをたっぷり挟んだ、玉子焼きサンド。

パンはあらかじめ電子レンジでチンするとしっとりしていてなかなかいけます。

今日も一日お元気で
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