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春の訪れを知らせるふきのとう、栽培と収穫、食べ方、効能についてご紹介します

寒い寒いと言っていますが、すでに立春は過ぎていました。

今はまだ殺風景な庭ですが、春の訪れを知らせてくれるように、ふきのとうが顔を出していました。

ふきのとうの収穫と、食べ方、効能、ふきとの違いについて、ご紹介します。

ふきのとうの栽培と収穫

3年前、実家からとってきたふきをひとつだけ植えました。昨年は芽を出したのはひとつだけでしたが、今年は10以上ぽこぽこと出ています。

まだ寒さが残り、気持ちもどんよりしていましたが、生命力を感じる萌黄色の芽吹きを見ると、こころが浮き立ちます。

周囲にはありたちが。生き物たちはもう活動はじめています。

植える場所

ふきのとうは半日陰を好み、直射日光の当たる乾燥した場所を嫌います。

ここは少し日が当たりすぎていたみたいです。土も乾燥しているので、日陰をつくるか、3月ごろ部分的に他の場所に移そうと思っています。

ただ、3年前にひとつ植えたのが、1畳分くらい広がっていますので、庭の端の壁の影など、他の植物たちの邪魔にならない場所が良いかと思います。

また地下茎が密集してくると育ちがわるくなるので、農家さんは掘り起こして植え替えるらしいです。

うちは最初に植えただけで3年目。その後、特に肥料も水もやらず放置状態でしたので、芽もこぶりです。「ふきのとうは、放っておいても育つ」とはよく言われますが、やはり何かしら手をかけた方がよく育ちます。

ふきのとうの食べごろは?

開ききると苦みが増すので、がくがすこし閉じているくらいが食べごろです。

私はつぼみか、これくらいのが好きです。

地下茎には毒があるので、蕾の部分をつみとるかはさみで切って収穫します。

収穫するとすぐに茎の部分が黒くなって、時間がたつと香りが薄れてきますので、(なんでもそうですが)新鮮なうちに料理したほうがおいしくいただけます。

ふきのとうの食べ方

ふきのとうと言えば天ぷら。油で揚げることで苦みが緩和されるので、強い苦みが苦手な人におすすめです。

あくを抜き、ゆでてすりつぶし、味噌やみりんで味付けするふき味噌にしてもおいしいですね。

春菊もとれたので、今回は、天ぷらにします。

時間がたつと香りがなくなるので、どちらも食べる分だけとります。

天ぷらはあく抜くしなくてOK

ふきやふきのとうには、「ピロリジジンアルカロイド類」と呼ばれる天然毒が含まれています。

天ぷらにするときはあく抜きしなくても大丈夫ですが、洗って周りの汚れた葉をむいたあと、そのまますこし水にさらしています。水溶性(水に溶ける性質)のため、水にさらすことで溶け出し、減らすことができます。

しかし、ごぼうなども、あくを嫌って水にさらしすぎると味がぼやける気がします。

超かんたんな天ぷらの衣

天ぷらは土井先生のレシピで。覚えるのも作るのも簡単です。

  1. 卵をカップに割り入れカップ半分になるまで冷水を足し、卵水をつくります。
  2. それを、カップ半分の粉と混ぜます。

2人分の天ぷらを揚げられます。

つるつるしてからまりそうにない食材の時は若干水を少なめにします。

レシピでは「小麦粉はあらかじめ泡だて器で混ぜて空気を入れる」と書いてありましたが、横着して袋から出す時、はらはらとまくように振り入れています。粉に空気が入ってふんわりした気がします。

 

洗って土などをとりのぞいたあと、よく水気をふきとって、衣をつけて揚げました。

油の節約のため2cmくらいの深さにして、ひっくり返しながら揚げています。

お昼はうどんと天ぷら。この独特な苦みが何とも言えません。

ふきのとうの薬膳的効果

春の皿には苦味を盛れ」という中国のことわざがあります。

春に苦みのある食べ物を食べると体に良いと言われていて、冬眠から目覚めたクマも最初に山菜を食べるというお話しがあるとか。

苦みのある食べ物は、体が冬から春の仕様に変わるのに助けになります。

冬には運動量も減り、体にいろいろなものを貯め込みがち。春になると肝臓の働きが活発になり、ため込んだ脂肪や老廃物を排出し、体が目覚めるのです。

「大人になってから、苦味のある野菜が美味しく感じる」という方も多いのでは?

大人になると、いろいろとため込みがちになるので、体が無意識に求めているせいかもしれませんね。

苦みは、心臓にもよく、血のめぐりをよくしてくれるので、心筋梗塞や狭心症の予防にもなります。

ふきのとうとふきは同じ植物

そして、5月にくらいになると、こちらが収穫できます。ふき!

画像のようなまっすぐで茎みたいな部分です。

こちらも目が覚めるような緑、そして苦みがあります。


昨年4月撮影

ふきのとうとふきは同じ植物の別の部位を食べているのをご存じですか?

私も最初は不思議な感じがしました。

ふつう、茎がはえてその先につぼみがつき花が咲きますよね。

でも2月につぼみだけでてきて、5月には茎だけ出てきて・・・どちらも別々に収穫しています。

この茎だと思っていた部分は、実は茎ではなく葉の一部「葉柄(ようへい)」だそうです。ふきは葉っぱの一部だったんですね。

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昨年4月撮影

終わりに

春のはじまりを知らせるふきのとうは、ふきの蕾。

ふきは葉の一部で、それぞれ別の時期に収穫できます。

庭の端に植えておいたら、勝手に育ち、芽を出してくれました。

春先には、天ぷら、ふき味噌などを楽しみ、5月になると「ふき」も収穫することができ、2度楽しめるのもうれしいですね。

春の味覚、おいしくおやすく頂きました。

ごちそうさまでした。


2021年撮影、画像上は、収穫したロマネスコ、その他ふきのとうの料理↓

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※参考書籍